泣きたいほどの淋しさだ I'm So Lonesome I Could Cry


好きな音楽と写真の話・・・。

切り絵とあわせてお楽しみください。


【深呼吸の必要~変わらずそこにあるもの

 

 

いつもはミュージシャンにスポットを当てて紹介していますが、今回は人ではなく、"I'm So Lonesome I Could Cry"(邦題:泣きたいほどの淋しさだ)という曲のオリジナルとカバー曲を紹介していきたいと思います。

 

カントリー歌手のハンク・ウィリアムスが1949年に発表したのがこの曲のオリジナルです。今ではハンク・ウィリアムスの代表曲のひとつに数えられていますが、元々はシングル"My Bucket’s Got A Hole In It"のB面曲でした。この年、ヒット曲を連発していた彼でしたが、私生活では妻オードリーとの不仲に悩まされていました。そんな私生活がこの曲に反映されているのかは定かではありませんが、邦題にあるようにとても孤独で寂しさに満ちた楽曲です。

 

この曲は「ローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大な500曲」の第112位に選出されていて、カバー曲も数多く残されています。全米第8位を獲得したB.J.トーマスを筆頭にジョニー・キャッシュ、エルヴィス・プレスリー、ロイ・オービソン、デル・シャノン、リトル・リチャード、エヴァリー・ブラザーズ、etc.

 

その多くがオリジナルのカントリー調を
踏襲しているのに対して、個人的に特に気に入っているのが、とても個性的な魅力を醸し出している、以下の3組です。

 

見事にメンフィスソウルに昇華させているアル・グリーン。34歳の若さで他界したAORシンガー、ジミー・スフィーリスは漂いながらどこへも行けない閉塞感を都会的なサウンドに変貌させ、米オルタナ・バンドのヨ・ラ・テンゴの気だるいネオアコの調べは胸に染みます。


Hank Williams


B.J. Thomas


Elvis Presley


Al Green


Jimmie Spheeris


Yo La Tengo